韓国を拠点とするマネージドサービスプロバイダーは、クライアントのNetAppシステムの構成を変更しようとして、エンジニアがLUN上で誤って「dd」コマンドを打ち込んでしまいました。このため、エンドユーザーの稼働Sybaseサーバーの一部であるデータが、事実上消えました。
データにアクセスできなければ、このプロバイダーは顧客との契約を失うだけでなく、賠償費用も請求される可能性がありました。
問題のプロバイダーには、161 x 900GB SAS HDDを含むNetApp FAS8060システムがあり、2つの別々のアグリゲート(68ドライブ+ 93 ドライブ)に配置されていました。各アグリゲートからは、Sybaseサーバーに3 x 468GB FC LUNが提示されていました。6つあったLUNは結合して1つのディスクプールとなり、3つの論理ボリュームがプールから切り出されました。誤った「dd」コマンドは、論理ボリュームの約45GBにゼロを書き込み、このボリュームはSybaseサーバーから見えなくなりました。