ストレージ デバイス:後悔しないようにどれを選ぶべきか?

2015年8月28日 - ベン・ブロムバーグ (Ben Blomberg)

Business Choice

私たちがデータを作成している量は言うまでもなく増え続けています。データを保管する方法は数多くあり、ハードディスクのメーカーは以前を上回る容量、速度そして(ときには)低価格で消費者を誘惑します。さて、我々はどのストレージ デバイス(記憶媒体)を選ぶべきでしょうか?

選択肢は?

  1. 光ストレージ
  2. ハード ディスク(HDD)およびソリッド ステートドライブ(SSD)
  3. フラッシュメモリ
  4. クラウドサービス
  5. 磁気テープ

 

光ストレージ

ほんの数年前まで、CDとDVDは大量のデータを保存する一般的な方法の一つでした。-特にホームユーザーの間では...。このことは、HDD、特にSSDの価格が比較的高く、容量が限られていたためです。その一方、光ディスクは競争力のある価格と容量を提供できていました。メーカーは、ディスクの寿命は比較的に長いと宣言し、これらの主張は実践でも検証されました。メーカーによって、ディスクの寿命は25年から200年の間と言われましたが、それは非常に多くの要因に依存します。ディスクがいつでも読めなくなる可能性があります。しかも思った以上に早くに...。

ディスクの寿命を縮める主な原因は、私たち自身の行動にあります。不適切な環境での保管、引っかき傷、グリース (ほとんどの人たちがCDに指紋を残していることでしょう) が一般的な問題です。さらに、メーカーのコスト削減対策の影響で寿命が短くなる場合もあります。ディスクの製造と保護に使用される低品質の材料は層の厚さを減らし、反射層の酸化を促進します。

さらに、ディスクだけでなく、ディスクを読み込むハードウェアにも問題が生じます。最新のコンピューターはディスクドライブがない場合が多く、ディスクドライブがあったとしても、すべてのフォーマットがサポートされているわけではありません (CD-R、CD-RW、DVD-RAM、DVD-R、DVD+R、DVD-RW、DVD+/–R DL)。フォーマットに対して、個別の技術とデータ読み取り方法が用いられているため、ディスクを読み込めるリーダーが手に入らなくなる可能性もあります。

 

ハードディスク(HDD)およびソリッド ステートドライブ(SSD)

HDDおよびSSD技術の発展が低価格化と大容量化を実現しました。その結果、光ディスクはコスト効率の高いストレージメディアではなくなりました。1TB~2TBのドライブが100米ドル未満で購入できる場合、光ディスクの差別化が図れなくなります。しかも、従来のHDDとSSD、およびそれらのハイブリッド (SSHD) はアレイシステム(複数のハードディスクを1台の装置としてコンピューターに認識させて利用する、補助記憶装置の使い方)として使用可能なので、データストレージとアーカイブ機能が無限大になります。大量のデータをオンラインでアクセスしたい場合は、パーソナルクラウドを設置する方法もあります。もちろん、ITインフラが拡大するに連れ、コストも高くなってしまいます(ハードウェアの購入、電気代、その他)。

残念ながら、ハードディスクもデータのセキュリティを保証することはできません。HDDの磁気記録の場合、磁気的な劣化が発生します。これは、年に約 1%の割合で劣化という非常に遅いプロセスですが、長期的にはデータにとって危険な場合があります。SSDも絶対に安全という保証はありません。SSDが動作する温度範囲が特に重要です。温度を4度上げると、状況により、保証されたデータの保存可能な期限を半減することもあります。また、大きな温度の変動もディスクと中身のデータに致命的な影響を及ぼす可能性があります。最終的に、すべてのディスクには特定の限られた寿命があり、永久に機能するディスクなど存在しません。適切なITインフラは運用ステータスを維持し、データを保存します - たとえ、1つ (または複数) のディスクに障害が発生した場合でも...。

 

フラッシュメモリ

この類のメモリ媒体は私たちの日常生活に浸透し、その存在が消えることはないとも言えるでしょう。SDカードとUSBメモリを使用すると、大量のデータを簡単に保存および移動できます。この技術の主な欠点は、記録と消去のサイクル数が限られていることです。消去サイクルを超えると、使用されたセルに取り返しがつかないダメージを与えることになります。

もう 1つの危険は、フラッシュメモリの最大の利点に関連しています。サイズと利便性に伴い、持ち運びが容易になりますが、紛失も起こりやすくなります。我々は、小さな SD カードをなくしてしまったり、小さな隙間に落としたりします。ときには、小さなものを口にもっていってしまう傾向が強い小さな子供やペットにとってもおいしい一口になってしまうこともあります。さらに、USBポートから不注意にUSBメモリを取り外した際に、また偶発的にUSBメモリを叩いたり、蹴ったり、押しつぶしたりしてしまう場合が要因となり、USBメモリは物理的な衝撃によってダメージを受けたりします。

 

クラウドサービス

ニーズに合わせた安全なストレージスペースを提供するクラウドサービスプロバイダーを利用するのは実に便利です。最も人気のあるプロバイダーは、500GBの容量を含む基本プランを無料で提供しています。この方法でデータが安全に保たれます – コピーは世界中に散在する場所に置かれ、データ消失の可能性を最小限に抑えます。

ただし、大量のデータを管理する必要がある場合、このようなサービスの価格は、自社のITインフラのコストを超える可能性があります。たとえば、人気のある Googleドライブの10TBの年間利用料金は1200米ドルです。さらに、データをクラウドに保存することは、よりリスクが高いと考えられます。データをアップロードすると、各自の制御できなくなるので、情報漏えいのリスクが高まります。したがって、このテクノロジーは、機密データの保存にはお勧めできません。

 

古き良きテープ

保存が必要なデータ量が大きければ大きいほど、それに伴うコストが増えることは明らかです。これは主に企業に当てはまる大きな問題です。保存および管理されるデータの量の急増は、ITインフラのメンテナンスコストの大幅な増加につながり、企業の成長を妨げる可能性があります。容量と効率のバランスを考えたうえで、最安のソリューションを見つけるのは深刻な課題です。こうした背景に、磁気テープの機能は現在、再注目されています。テープはストレージデバイスとして実績があります。何十年にもわたってデータストレージとして使用されており、安全で非常に信頼できると考えられています。

ハードウェアパフォーマンスの向上が常に求められる時代(特にスピード)、テープはすぐになくなると予測されていました。この予測は大きく外れました。テープが持つ2つの要素が、テープの存続を可能にしています。1つ目は巨大な容量があること(最新の試作モデルでは、1 つのテープに220TBまで保存できます)。2つ目はエネルギー効率が良いところです。テープの消費電力量はハードディスクの200分の1で、データを大量に保存およびアーカイブするための最適なソリューションです。

 

(原文:英語)
(翻訳: KLDiscovery Ontrack株式会社)