失敗なくデータをバックアップする方法とは?
大多数の人は人生に一度は、何らかの形でデータを無くした経験はあるでしょう。このことを知るうえで、あなたのデータが無事にバックアップされていることを確かめる必要があります。無事にデータをバックアップすることでデータを復旧する必要性がなくなります。
このブログでは、データのバックアップについて深掘りしたいと思います。以下について探っていきましょう:
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バックアップが必要な理由とは
データを失うということは、そのデータの「価値」によって深刻さが変わります。例えば、またダウンロードできる音楽や動画のファイルを無くしたとしても、大した問題ではないと思う人がいるかもしれません。その点、大事な娘さんの結婚式の写真や、長年取り組んできた博士論文の一つしかないファイルを無くしてしまうのは、誰しもが避けたいデータ消失状況です。
企業にとっても同じことが言えます。企業が再作成または簡単に再収集できるデータを失った場合、大きな問題ではありません。しかし、ビジネスに不可欠なデータが失われ、すぐに再取得できなかった場合に、罰金を科される可能性も含め、企業は深刻な状況に陥ってしまいます。
結果的にデータのバックアップを取るということは個人、そして企業にとって必要不可欠です。残念なことに、バックアップにも問題が発生したりします…。
当社、オントラックが今年の初めに行った調査より、回答者(現在および以前データ復旧を行ったお客様) の33%が2017年に全くデータをバックアップしていないことが判明しました。回答者の大多数がバックアップを取っていたようでしたが、75~100%のデータを取り戻すことができたのは、43%の方々でした。 要するに、ユーザーのほとんどが、バックアップしたものから最大75%までのデータしか復旧できませんでした。
データ消失の主な原因
- 削除または初期化されたデータ: 誤ってストレージデバイスからデータを削除してしまうケースがよく見られます。誤った操作をしてしまうと、データが永久に削除される可能性があります!
- コンピューターのウィルス、マルウェアおよびランサムウエア: これらの悪意のあるプログラムは、近年、すべてのコンピュータユーザーにとって深刻な脅威となっています。コンピュータ システムが適切に保護されていなかったり、感染した Web サイトにアクセスしたりすると、データが感染、破損、さらには暗号化されてしまう可能性があります。簡単に言えば、アクセスできるはずのデータが全くアクセスできなくなります。
- 破損したファイル:ファイルはさまざまな理由で破損する可能性があります。いくつか例を挙げてみますと、ソフトウェア障害、論理エラー、電気的障害、内部位置情報などがあてはまります。
- 物理障害: ハードウェアの問題でデータ消失は簡単に起こり得ます。例えば、HDD は、内部プラッタが毎分5000回転を超える速度で回転する、敏感なデバイスなので、HDDケースを軽くぶつけただけでヘッドクラッシュを引き起こす可能性があります。さらに、SSDと同様にHDDの寿命には限りがあります。数年使用すると、いつか壊れるときがきます。HDDが異音を発している場合は、HDDを交換し、そのデータの最終バックアップを取る必要があります。
- ハッキング攻撃:コンピュータまたはシステムが攻撃を受けている場合、少なくとも一部または多くのファイルが暗号化、変更、または破壊されている可能性が最も高いです。適切なファイアウォールと最新のウイルス対策ソフトウェアを使用せずにインターネットを閲覧することは非常に危険であり、何らかのデータ消失につながる可能性があります。
3-2-1バックアップルール
データ消失を回避するには、「3-2-1バックアップルール」を採用する必要があります。このルールは、個人であろうと企業であろうと、ユーザーは貴重なデータを3回保存する必要があると単純に述べています。元のデータ保管場所 (コンピューター、NAS、サーバー、その他) に加えて、他の 2 つのバックアップが必要です。これら2つは異なるテクノロジーを使用したストレージデバイスである必要があります(例:一つはテープに、もう一つはクラウドに保存します)。
バックアップが失敗する最もよくある理由
- バックアップ ソフトウェアが正常に動作しない。
- バックアップ用のストレージデバイスに十分な容量がなかった。
- バックアップ は、完全なデバイス、データ構造、すべてのフォルダーなどをカバーしていなかった。
- 外付けのデバイスは、コンピューター、サーバー、またはストレージに時々接続されるだけで、バックアップは自動ではなく手動で行われていた。
- バックアップの作成時にコンピュータまたはストレージ デバイスの電源が入っていなかった。
- バックアップを取る前からファイルが失われていた。
バックアップ失敗を防ぐには?
我々オントラックの専門家陣は、何年にもわたり、非常に多くのバックアップ問題が原因によるデータの消失案件を取り扱ってまいりました。バックアップ失敗を最小限に抑えるために以下の対応策を取ることを強く推奨いたします:
- 時間をかけてバックアップ ソリューションに初期投資し、バックアップ計画を作成してください。
- ニーズに合った適切なバックアップ頻度を決定してください(バックアップの頻度が少ないほど、最新のデータがバックアップされていないことになります)。
- バックアップが定期的に実行されるように、スケジュール設定をしてください。
- バックアップ・レポートを通じて、エラーメッセージまたは失敗したバックアップの有無を確認してください。
- ハードウェア、バックアップソフトそしてバックアップを定期的にテストまたはチエックしてください。少なくとも3ヶ月に1回。ハードウェアとソフトウェアが正しく動作していること、データが正確にマッピングされていること、そしてファイルが損なわれていないことを確認することが大事です。
- 最後に:バックアップにトラブルが起こった際には慌てないでください。早まった決断をしないでください!疑問点がございましたら、迷わず当社のようなデータ復旧企業にご相談ください。
上記の推奨事項やヒントを採用し、ご配慮いただければ、バックアップされたデータを安全に保つことが可能です。
(原文:英語)
(翻訳: KLDiscovery Ontrack株式会社)
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