ハードディスクのクリック音:原因と対処法

2022年9月5日 - オントラック・チーム

この記事では、ハードディスクのクリック音の原因を探り、適切な対処法をお教えします。

おそらくみなさんは、この異音が深刻なものでないことを切に望んでおられることでしょう。しかし、このいやな音が、歓迎すべき知らせをもたらしたことはありません。クリック音は、ハードディスクに何らかの異常があることを知らせる兆候です。最悪のシナリオでは、ディスクのクラッシュと「死のブルースクリーン」の表示が近いことを警告してくれています。したがって、できるだけ速やかに根本原因を特定し、状況をトリアージして、適切な処置を講じることが不可欠です。

 

ハードディスクのクリック音の原因

ハードディスクのクリック音が発生する原因はいくつかありますが、ノイズそのものが発生するのは通常、ハードディスクを回転させるデバイスの物理的な部品である、アクチュエーターアームからです。正常なハードディスクでは、ディスクヘッドがスムーズに動きます。ところが、障害があると動きが不規則になることがあり、その動きによってコントローラーは無理にガタンとホームポジションに戻されます。こうして絶えずガタガタとぶつかることで、クリック音が生まれるのです。

では、この障害の原因は何でしょう?

 

物理的な損傷

ハードディスクをぶつけたり、落としたり、磁界にさらしたり、湿度や温度の高い環境に置いたりすると、損傷することがあります。ハードディスクを交換する必要がある可能性が高いですが、その過程でデータを失なわないようにするために、まず専門家のアドバイスを求めてください。

 

摩耗

ハードディスクは、故障しやすい可動部品を含む、物理的な技術製品です。自動車や洗濯機と同様に、こうした部品は時の経過とともに、自然な摩耗によって劣化します。ハードディスクの製品寿命は平均で3~4年です。

 

ドライブヘッドの位置ずれ

ハードディスクは細心の注意を払って取り扱わないと、衝撃によって、読み取り/書き込みヘッドやスピンドルアームが本来の位置からずれることがあります。その状態でディスクが回転すると、アクチュエーターアームが最後までスムーズな動作を行うことができず、クリック音の発生が始まります。

 

サービスエリアの問題

サービスエリアは、ハードディスクの一部です。そこにはHDDの動作に必要とされる、重要なメーカーデータが保存されています。ハードディスクにモジュール読み込みエラーが生じたり、損傷を受けたりすると、アクチュエーターアームがデータの場所を探そうとして前後に動き、その動きによってクリック音が発生します。

 

電源の問題

電源ユニットに欠陥があって電気の供給が不十分になると、ハードディスクでクリック音がすることがあります。これは、電源を別のものに変えてみることで、簡単に特定することができます。また、電力サージや激しい雷雨がハードディスクに影響を及ぼし、故障の原因になることもあります。

 

ハードディスクのクリック音を止めるには

警告:何か疑わしいことがあるときの最善の行動は、専門家の助けを求めることです。破滅的なデータ消失は、おそらく経験されたくないでしょうから。

まず、予防として、ハードディスクが「クリーン」な環境の中に置かれていることを確認します。小さなほこりの粒子であっても、ディスクの機能を妨げ、問題を起こすことがあります。

ハードディスクでクリック音がする場合、電源を別のものに変えてみることで、まず電源の問題を除外できるかどうかを確認します。さらに、電源に接続されている他のプラグをすべて抜いてみて、電源に過負荷がかかっていないかどうかも確認します。

これで問題が解消しない場合に次にすべきことは、ドライブを開けて、ドライブヘッドを取り出すことです。この作業は、さらに損傷を与えてデータの復元が不可能になってしまうことを防ぐため、専門家がクリーンルーム内で行うべきものです。

 

ハードディスクのクリック音を止める(または止められない)家庭での解決方法

クリック音がするハードディスクを冷凍庫に入れると、魔法のように直ってしまうという「神話」があります。しかし、いかなる場合でも、ハードディスクを冷凍庫に入れてはなりません。ディスク内部の水蒸気が凍結し、室温に戻ったときに溶けて水となり、プラッターや電気部品が腐食する恐れがあるからです。

故障したハードディスクから新しいハードディスクへデータを転送できる、データ復旧ソフトウェアが市販されています。この処置には注意が必要です。クリック音がするハードディスクからデータを復旧させるには、専門知識と適切なツール、適切なハードウェアとソフトウェアが必要です。さらに、故障が機械的な問題であった場合、復旧ソフトを使用すると、さらに損傷が拡大する恐れがあります。

ハードディスク内のコントローラーボードを交換することも可能です。ただし、簡単に聞こえるかもしれませんが、実際には単に部品を交換するよりもはるかに複雑な作業です。この場合も、クリーンルーム施設が必要です。分からないことがあれば、専門家の助けを求めてください。

 

オントラックが、クリック音のするハードディスクからデータを復旧します

オントラックは、過去35年にわたり、60万人以上のお客様に対して、メーカー、モデル、ブランド、OSを問わず、あらゆる種類のデータ消失からの復旧を手掛けて参りました。

オントラックのハードディスクのデータ復旧サービスについて、詳しくはこちらをご覧ください

 

FAQ

Q:外付けハードディスクで大きなクリック音がします。これは正常ですか?

A:いいえ。内蔵ハードディスクと同様、外付けディスクにも故障しやすい物理的な部品があり、データ消失につながる恐れがあります。外付けハードディスクが故障していたら、オントラックにご連絡ください。当社のエンジニアは、機械的な故障や偶然の落下から、火や水による損傷まで、様々な状況の犠牲となった外付けハードディスクから、データの復旧を成功させる能力を備え、その経験を重ねています。外付けディスクの復旧についてさらに詳しくはこちら。

 

Q:ハードディスクからクリック音が聞こえますが、まだ動いています。これも心配すべきでしょうか?

A:完全に機能しているハードディスクは無音です。音がするということは、どこかが悪いということを意味します。ディスクが完全に故障してしまうことを避ける最善の方法は、問題を調べ、根本原因を特定し、データ消失を引き起こさずに修理できるようにすることです。

 

Q:クリック音のするハードディスクを修理してもらうことはできますか?

A:クリック音の原因が何かによります。いずれの場合も、さらなる損傷や回復不能なデータ消失を避けるため、クリーンルーム施設で調査を行わなければならないため、専門家の助けを求めてください。ハードディスクで保存することができない場合は、オントラックにご連絡ください。当社は、データ復旧に関して、35年の経験と高い成功率を誇ります。ハードディスクのデータ復旧についてさらに詳しくはこちら。

 

Q:クリック音以外で、ハードディスクの故障の予兆は何ですか?

A:ハードディスクの故障の予兆で最も明らかなのはクリック音ですが、以下にも注意が必要です。

  • 「OSが見つかりません」というエラーメッセージ
  • コンピューター起動の際に、ハードディスクが検出されない。
  • ファイルへのアクセスに、通常以上の時間がかかる。
  • 外付けハードディスクを取り付けても認識されない。